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縁づくまでの道 補足編
今となっては、拾い猫であるユキオとイサコにデレデレの毎日ですが、ほんの少し前までのわたしならきっと、今の自分に冷ややかな視線を送っていたのだろうと思います。ささやかな嫌悪さえ抱いたかもしれません。

いつからそう考えるようになったのかわからないけれど、わたしは「捨て猫、捨て犬を拾う」ことイコール「偽善」だと思っていました。そのとき目の前にある命を助けたところで、それはもっと多くの同じ境遇にある命に対してあまりにも非力な救いの手にすぎないし、それを承知でひとつやふたつの命を救って満足しているのならばそれは、エゴ以外の何物でもないと考えていたからです。根本を正すことをしないで、その場しのぎの救いを少数に与えたところで何になる?そんなことは、思慮の浅い人間がすることだと思っていました。

少し話はそれますが、わたしは伊坂幸太郎という作家が好きで、その人の著書を好んでよく読みます。今年の春、図書館で手に取ったのも、彼の『砂漠』という小説でした。



この小説に登場する西嶋という人物の言葉に、衝撃を受けたものがあります。

「目の前で、子供が泣いているとしますよね。銃で誰かに撃たれそうだとしますよね。その時に、正義とは何だろう、とか考えててどうするんですか?助けちゃえばいいんですよ」
(伊坂幸太郎、「砂漠」、実業之日本社、2008年、208ページ)
西嶋は、たとえば野生の鹿がチーターに襲われそうになっていたとしたら、迷わず助ければいい。「野生のルールを破ることになるから」なんて言って見捨てるのはただの言い訳だ、と言います。チーターと鹿、そのどちらを救うかは、その時可哀想に見えたほうを救えばいい。「それは主観的じゃないか」と言われようとも、俺を動かしているのは俺の主観だ、と。

また彼は、動物管理センターに保護された犬が保護期間が切れて処分されそうになっているのをホームページで知り、自ら引き取りに行きます。誰も引き取りに行かなかったら、こいつはピンチだったんですよ。ピンチは救うためにあるんでしょうに、と。
これからも保護期間の切れる犬が出てくるたびに助けに行くのか?と聞かれれば、今回はたまたま見て気になったから助けただけで、次からはもうあのホームページを見ない、と断言します。「目の前で困っている人がいればばんばん助けりゃいいんですよ」という主張に矛盾してないか?と言われても、「矛盾しちゃいけないって法律があるんですか?」と、ばっさりです。

この小説を読んで以来、わたしの中で何かが確かに変わったような気がしていました。そしてユキオに出会ったあの日、わたしは迷いはしたものの、目の前の命を助けることを選択しました。


世の中、以前のわたしのように捻くれた人間ばかりではないので、中には「捨てられてた仔猫を拾って育てるなんて偉いわねぇ」と思ってくださる方もいらっしゃるかもしれません。でも、わたしは自分で自分が偉いことをしたとはどうしても思えません。わたしはただ、「可哀想」と思ってしまった自分の気持ちを、なんとかして治めたかった――その方法が、ユキオとイサコを拾って帰るという選択だっただけにすぎません。そういう意味ではむしろ、自分のために彼らを拾ったと言えると思います。やっぱり仔猫を拾って帰る人なんて、ただのエゴイストにすぎなかったわけです(笑)。

なんだかユキオとイサコとの出会いを美化しすぎてしまったような気がするので(もちろん自分にとっては、あれほどドラマチックで運命的な出会いはなかったと思っているわけだけれども)、補足として実際のところをお伝えしてみました。面白くもなんともない、長い話ですみません。

ユキオとイサコ
結局のところわたしは、このひとたちが幸せそうならそれで幸せ。それだけなのです。


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わたしなんかよりももっと積極的に捨て猫について考えている方には、本当に頭が下がります。
| かこトーーク | comments(3) | |
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私も、何も考えちゃぁおりません。
猫が飼いたいけど、10万も20万も出しては買えないから
里親募集でもらってきたってだけですよ。
そう、「シマシマーズ」を助けたっていう、自分の満足のために。
いいじゃないか。
いいじゃないか。

昔、高校の聖書の先生がおっしゃっていました。
「偽善も善じゃ」と。
本当にその通りなのです。
それがもし、偽善だとしても、
何もしないよりは、善なんですよ。

ウチのシマシマーズも、幸せかなぁ。
幸せだといいなぁ。
| 2009/11/07 | みっちー |
ああなんか、分かる気がします…
どんなに可哀相だと思っても、飼えない状況って絶対あるし、そういう人は悪なんだろうか…って思ったことがあります。

うちは拾ったのが姑だったのもあって、正直初めは断る気満々で見に行きましたよ(´・ω・`)
私が動物好きなので「旦那!絶対に私を止めてね!見たら飼いたくなるから!」なんて言いながら…
住居の問題や、これからの将来設計も考えると、これでも思い切った猫との同居でしたもの。

伊坂幸太郎さんですかー
なんだか、その思考回路が結構好きかもしれないw 探して読んでみます。
ごちゃごちゃ考えるより、体が動くこともありますよね。そっちの方が、もしかすると自分にとっては正しいのかもしれませんね。

| 2009/11/07 | つきこ。 |
>みっちょんさん
「偽善も善」……いいこと言うなぁ、その先生。
ほんと、何もしないよりは善なんですよね。
でも問題の大きさに対して、自分のできることがあまりにちっさすぎて
やってもやらなくても同じだろーみたいな気になっちゃうのですが。
やっぱりやるのとやらないのとでは大違いですよね!
せめてわが家のニャンコたちだけでも幸せにできているといいですよねー。

>つきこ。さん
つきこ。さんのブログを改めて最初から拝見してるとこなんですが、
大福さんのため(?)に引っ越しまでされてるんですよね!
すごい……すごいよつきこ。さん!!(と、ご主人)
確かに可哀想な状況にある猫を、可哀想と思った人の全てが
助けてあげられる状況にあるわけじゃないんですよね。
そう考えると、やっぱり自分にできることくらいはやらなきゃなー
っていう風に思わされます。できる人間がやらないと、ですよね。

伊坂幸太郎、ちょうオススメです♪
ここ数年わたしが強力プッシュしてる作家さんなので(誰に?)
それを知ってる友人からは、「イサコってもしかして
イサカコウタロウからもじって付けた……?」と指摘されました。
そんなつもりは毛ほどもなかったけど、確かにそれでもいける!
| 2009/11/09 | カナメ |










ISACO'S VOICE



【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!

PROFILE

ユキオ ユキオ
2009年春生まれの日本男児。チョビヒゲとかぎしっぽがチャームポイントの白黒はちわれ猫。モンプチ缶を見るとヒーハー!してしまうが、実はとんでもないチキン・ハートの持ち主。

イサコ イサコ
2009年夏生まれのアメリカン。交通事故により右目に白内障を患う可憐な美少女(ブサカワ説あり)。おかーちゃんも手を焼くおてんば娘だが、ときに“猫もビックリ”のどんくささを発揮。

おかーちゃん カナメ
通称おかーちゃん、もしくはおかん。ユキオとの出会いにより突如として猫愛に目覚めたアラサー専業主婦。

おとーちゃん スカさん
通称おとーちゃん、もしくはおとん。動物園の飼育員になるのが夢だった根っからの動物マニア。

キャン太 キャン太郎
通称キャン太。2010年12月、新たにわが家の一員として参入。特技は空気を読むこと。生後9ヶ月にして20パウンドブラザーズにめでたく加入決定!

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ミチポケみっちょんさんのステキ企画。
イサコも絶賛参加中。


キジ集会もあるよ。

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