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映画『犬と猫と人間と』を観て
犬と猫と人間と

ひと月ほど前に、このブログでも少しふれた映画『犬と猫と人間と』。念願かなって、本日ようやく鑑賞することができました。

きっと涙なくして観ることはできないと覚悟していたものの、やはり何度も何度も涙を拭いながらスクリーンを見つめなければなりませんでした。できれば目を閉じ、耳を塞いで、知らないふりを決め込んでいたい現実。監督の優しいナレーションの元、淡々と映し出されるその情景に、拾ったばかりの頃のユキオとイサコの姿がだぶって、胸がつぶれそうでした。

映画を観て改めて考えさせられたことは数多くありますが、たった一つだけ、観る前も観た後も変わらなかった思いがあります。

映画の中で取り上げられていた某県の動物愛護センターでは、犬猫の殺処分がトラックの荷台で行われている――とのことでした。愛護センターを建設するにあたり、そこに処分のための設備を設置することについて、地域住民から強い反対があったのだそうです。苦肉の策として行政は、愛護センターで保護した犬猫の保護期間が切れると、専用のトラックの荷台に彼らを乗せて焼却場へ運ぶ道すがら、その荷台で殺処分を行うことにしました。移動式の処分場、というわけです。センターの説明をおこなう職員の口調に、表情に、行き場のないやりきれなさのようなものがにじんでいるように見えました。
道行くトラックの荷台で、それと告げることもなく殺処分を行えば、その地域の住民にとってたくさんの犬猫の死は“少しでも自分から遠いもの”になるのかもしれません。自分の視界に入る範囲で無造作に命が奪われていくのはなんとなく気分的に嫌だけど、自分の預かり知らぬところでひっそりと旅立ってくれるなら別に構わない……そういうことなのだと思います。

日本における、犬猫の年間殺処分数は30万頭を越えています。そしてかれらの命が消されるその瞬間を、わたしたちが目にすることはありません。30万もの命が人間の身勝手を理由に握りつぶされているにもかかわらず、です。
今すぐにこの現状をどうにかすることができない以上、わたしはこの問題から目を背けるべきではないと考えています。わたしが直接助けることができる命はユキオとイサコで限界だし、人生の大半を不幸な動物たちの保護にささげるような生き方は到底できないだろうし、動物愛護の精神における極みとも言えるであろう菜食主義者にもなれそうにありません(お肉大好きだから)。自分がそれだけの業を背負って生きている、と自覚しているからこそ「かわいそうで見ていられない」なんて理由で、この問題から、辛い現実から、悲しい場面から、目を逸らしたくないのです。目をつぶったところで消えることのない現実なら、しっかりと記憶に焼きつけて、心に刻んで、一生懸命考えて。そしてできればわが子くらいは、そういう問題に無関心という態度をとることのない人間に育てることができればなぁ、と思うのです。それがきっと、わたしのできる精一杯。

だからこそわたしは、ユキサコとの平和ボケした毎日の中でも、今なお悲しい現実が存在しているということだけはせめて忘れず生きていたい。その思いだけは変わることなく、むしろより強固になってこの胸に残ったのでした。


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「悲しくなるから」という理由で敬遠されているなら、ぜひご覧になってみてください。
厳しい現実の中にもほんのりと希望の明かりが灯るような、そんな優しい映画です。
| ねこトーーク | comments(3) | |
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その映画、自分は観てないのですが機会を見つけて観ようと思ってます。

動物愛護、昔はただ“命を大事に”とか“可哀相”とかしか考えてませんでしたが
猫ブロガーさんたちが色々取り組んでいらっしゃるのをみて
自分もここ数年で意識がかなり変わってきたように思います。

しかし同時に不遜感と罪悪感も拭いきれず、毎日が自問自答だったりしますが
それはここでは割愛致しまする。


ともあれ、映画だったり特番だったりを通して
ヒトに寄り添う生命の扱われ方に関心を持ってくれる人が増えるといいですよね。

て、真剣なお話なんですが「お肉大好きだから」にはちょっとウケました。
カナメさん正直すぎる(笑


ところで我がブログはあくまでも人間主体なものなのでお恥ずかしいのですが…
よろしければドウゾ。
そしてカナメさん意識で1月21日現在のTOP記事には猫写真を貼りました。かしこ。
| 2010/01/21 | 771 |
ずっと気になっている映画なのですが
観に行けずじまい・・
カナメちゃんのブログを見るだけで号泣・・。
「命」
人間だって犬だって猫だって生まれて来たのに
生まれて来る場所によって待遇が違いすぎるのはなんでなの?
犬猫だけじゃなく、いろんな状況を重ね合わせてしまう私・・。
なんか上手くまとまんないけど、
「殺傷処分」が毎日行われてるのも現実。
保護して手厚い飼育をしてくれてる方も数多くいるというのも現実。
今居る(ある)幸せに感謝して過ごすことが大事ですね。
| 2010/01/22 | まきこ |
>771さん
自問自答の毎日。非常によくわかります。
で、考えてるだけだったら何もしてないのと同じくね?
と思ったりもするわけですが、やっぱり考えてるのと考えてないの、
知ってるのと知らないのとの間には、雲泥の差があるんだなぁと思いました。
そういう意味でもこの映画、オススメです。
……ブログ拝見しましたYO!西!!
771さん若し!とか、黒猫萌ゆる!とか、やっぱりB型(笑)とか、
いろいろ楽しませていただきました。これから頻繁に拝見させていただきます。ニヨニヨ

>まき姉さん
本当はまき姉さんに声かけようかどうしようか迷ったんだけど、
体調が万全じゃなかったこともあって一人でこっそり行ってきました(汗
ここいらでの上映は今月29日までなので、ラストチャンス!
……と思って決行したのに、予定外に来週暇になってしまった……。
映画本編ももちろん考えさせられるものでしたが、
ロビーに設けられていたこの映画の特設コーナーのがよりショッキングだったかも。
「現実を直視すること」が、「最低限自分にとってすべきこと」だと思ってる
わたしでさえもちょっと目をそむけたくなってしまう、そんな内容でした。
でも、目をつぶったところでその現実は消えて無くならないんだもんね。
悲しい現実も温かな現実も両方きちんと知った上でこそ、
今ある幸せに心から感謝できるんじゃないかなぁと思います。
| 2010/01/22 | カナメ |










ISACO'S VOICE



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PROFILE

ユキオ ユキオ
2009年春生まれの日本男児。チョビヒゲとかぎしっぽがチャームポイントの白黒はちわれ猫。モンプチ缶を見るとヒーハー!してしまうが、実はとんでもないチキン・ハートの持ち主。

イサコ イサコ
2009年夏生まれのアメリカン。交通事故により右目に白内障を患う可憐な美少女(ブサカワ説あり)。おかーちゃんも手を焼くおてんば娘だが、ときに“猫もビックリ”のどんくささを発揮。

おかーちゃん カナメ
通称おかーちゃん、もしくはおかん。ユキオとの出会いにより突如として猫愛に目覚めたアラサー専業主婦。

おとーちゃん スカさん
通称おとーちゃん、もしくはおとん。動物園の飼育員になるのが夢だった根っからの動物マニア。

キャン太 キャン太郎
通称キャン太。2010年12月、新たにわが家の一員として参入。特技は空気を読むこと。生後9ヶ月にして20パウンドブラザーズにめでたく加入決定!

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ミチポケみっちょんさんのステキ企画。
イサコも絶賛参加中。


キジ集会もあるよ。

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